こんにちは!
さて、2022年が幕開けしましたが、このタイミングで、今年の「マーケット・経済予測」をしてみたいと思います。
まずは、2022年「寅年」のアノマリーは、どうなっているのでしょうか!?
※“アノマリー”とは、過去の出来事から生まれる「経験則」のことです。
日本の株式市場の相場格言では、「寅千里を走り」といわれています。寅年の成績は、戦後に東京証券取引所での取引が再開されて以来、1勝5敗、十二支で一番悪い騰落率(1.8%)となっています。
寅年は、朝鮮戦争やキューバ危機、ロシア通貨危機など、国際的な問題が起きた年でした。ただ、寅年で唯一勝ち越した1986年は、年間42.6%も上昇しました。ちょうど日本のバブルが始まった時期です。
さて、今年の「寅年」は、一体どちらに振れるのか。。。
皆さんの予想はいかがでしょうか!?
では次に、「経済成長予測」について、観ておきましょう。
昨年10月時点におけるIMF(国際通貨基金)の2022年の経済見通しは、以下のようになっています。
2022年の経済予測
2022年 | 前回7月予測との差 | |
---|---|---|
世界経済 | 4.9% | - |
米国 | 5.2% | +0.3% |
ユーロ圏 | 4.3% | - |
日本 | 3.2% | +0.2% |
中国 | 5.6% | -0.1% |
インド | 8.5% | - |
この時点におけるIMFの経済予測のポイントとしては、
1. 2021年の世界経済は、4%台に落ち込む |
2. 米国経済は、インフレの不安要素が払しょくできない |
3. 日本は昨年よりは、景気の回復が進む |
4. 中国経済の減速は、今年も続く |
といったことが言えそうです。
特に世界経済のけん引役となっている米国は、昨年の4-6月期までは、前期比6%台の高成長を遂げていましたが、コロナの感染再拡大などによって、7-9月期は大きく減速しました。
2022年は、インフレ圧力が強まるなか、FRB(連邦準備制度理事会)が、年度内に3-4回の利上げに踏み切る想定が広がるなど、懸念材料も増えています。
株式市場では、圧倒的な存在感を示す米国ですが、経済面においても、中国が国内問題で停滞する中、米国の金融、景気動向が、大きく世界経済へ影響を及ぼす一年となりそうです。
個人の「資産形成」においては、コロナの感染状況が今後どうなっていくのか、いまだ不確定要素が多い中、それぞれの状況に応じて、「アロケーション(資産配分)」などの見直しを行っておく必要がありそうです。
とはいえ、「資産形成」への取り組みは、短期の相場の影響を受けないようにしておくのが重要なポイントです。
その為にも、まずは、しっかりと計画を立てることをお勧めします。
年の初めに、しっかりとプランニングされたい方、今年も「思い立ったが吉日」です。