2023年第1四半期を振り返って Ifa Japan

2023年第1四半期を振り返って

こんにちは。
さて今回は、米欧金融機関の様々な問題が起きながらも、何とか無事に推移した今年の「最初の四半期」について振り返ってみたいと思います。

米国では、地方銀行が破綻しました。ご存知の方も多いと思いますが、1980年当時も、「貯蓄貸付組合」と呼ばれていた金融機関が金利急騰の環境下で破綻しました。また、米国だけでなく、世界中を巻き込んだ約30年後の「リーマンショック」を経験して、米国の金融機関、特に銀行は、「ALM」と呼ばれる資産や負債の管理手法を確立してきました。

にもかかわらず、今回、金利の急騰を受けて、この程度の金利水準で、中堅規模の銀行が倒れてしまったのには驚かされました。

今後、金融当局によって精緻な調査が行われ、破綻に至る構図が解明されていくものと思います。

ただ、今回の要因の一つと考えられているのが、ネットバンキングによる引き出しです。銀行の窓口に並ぶこともなく、大量の資金が一気に他の銀行に移されました。21世紀より前には、想像もできなかったようなことが起きたと思われます。これは以前にはなかった問題です。

いまだ、MMFや大銀行に大量の資金が移管されたままになっているという事実は、事態はそう簡単ではないのではという不安を表しています。

また、同時期に起きたスイスの銀行に関しても、救済で一件落着とはなかなかならないようです。

このようにマーケットは、常に“様々な危機”と隣り合わせで推移しています。

ある意味、市場の不安材料は、消え去ることはないと言えるでしょう。

しかし、このような状況にあっても、私たちは将来のための「資産形成」への取り組みは必須の時代となっています。その為には、常に乱高下を続ける市場においても、一喜一憂することなく、淡々と「資産形成」できる手段、そして方法論が必要です。

「確定拠出年金」や「少額投資非課税制度(NISA)」といった国の受け皿も準備が整ってきました。

まずは、しっかりと計画を立てるところから始めましょう。

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