こんにちは!
さて、今回は、今年の「マーケット・経済動向」について、考えてみたいと思います。
まずは、今年(辰年)のアノマリーを観ておきましょう。
※“アノマリー”とは、過去の出来事から生まれる「経験則」のことです。
1951年から2010年までの十二支別の日経平均株価騰落率を見ると、辰年は“29.1%”で首位となっています。
<日経平均の年間騰落率ベスト3>
1位 辰 29.1%
2位 子 23.8%
3位 卯 22.7%
※1951年から2010年
上昇した昭和27年は、朝鮮戦争による“特需”のあった年で、何と株価は1年間で118.4%上昇しました。
また、昭和63年はバブル経済の中で、上昇率は39.9%に達しました。
反面、大きく下げたのは、平成12年でITバブルが崩壊したときです。
このときの下落率は、27.2%となっており、良くも悪くも“騰落率が大きい”のが辰年の特徴と言えます。
そして、前回2012年ですが、前年の日経平均終値が「8455円35銭」だったのに対し、2012年12月28日の日経平均の終値は、「10395円18銭」と年初来高値で引け、“約22.9%”の大幅上昇となりました。
戦後の辰年は6回あり、上昇が4回、下落が2回となっています。
前回同様、“辰が見事に立つ年”となるのか、注目していきたいと思います。
では次に、「経済成長予測」についてです。
昨年10月時点におけるIMF(国際通貨基金)の2024年の経済見通しは、以下のようなものでした。
IMF(国際通貨基金)の最新の世界経済予測によれば、2024年の世界経済は、前回予測から0.1ポイント下方修正され、2.9%となりました。
前回7月時点の経済見通しとの比較を観てみましょう。
(2024年の経済予測)
2025年 | 前回7月予測との差 | |
---|---|---|
世界経済 | 3.2% | -0.1% |
先進国 | 1.8% | - |
米国 | 2.2% | 0.3% |
ユーロ圏 | 1.2% | -0.3% |
日本 | 1.1% | 0.1% |
新興国 | 4.2% | -0.1% |
中国 | 4.5% | - |
インド | 6.5% | - |
特に、ユーロ圏と中国の落ち込みが大きいことがわかります。
IMFの経済予測のポイントとしては、
1.米国を除く、世界経済は高インフレの影響で、減速する可能性が高い
2.ロシアのウクライナ侵攻が長期化し、ユーロ経済への影響が続く
3.日本は金融緩和の出口戦略の不透明さから、低成長が続く
4. 中国は特に不動産危機が深まる可能性が高い
といったことが伺えます。
中でも、中国の不動産価格を維持する政策は、中長期的に大きなリスクを内在しており、IMFは特に警戒感を強めています。
その他、ウクライナ情勢、パレスチナ紛争などの懸念材料もある中、1月には、またIMFの経済予測が発表されます。
引き続き、しっかりとウォッチしていきたいと思います。
一方、「資産形成」の分野においては、今年、日本ではいよいよ「新NISA制度」が始まりました!
人口減少、成熟経済が進む日本においては、各個人がしっかりと活用していきたい制度です。
利用する金融機関、購入する商品によって、5年後、10年後に大きな“差”となって表れる制度でもあるため、まずはしっかりと「計画」をたてて、臨んでいただきたいと思います。
毎年述べていますが、年初にしっかり「プランニング(見直し)」することが、“成功への近道”です。
ちなみに、私は昨年のうちに、準備完了しました。
「無料個別相談」は、随時受け付けております。
一歩踏み出すかどうかを決めるのは、あなたご自身です。