こんにちは!
さて今回は、「2025年のマーケット・経済予測」を、考えてみたいと思います。
まずは、“アノマリー”の検証から行ってみましょう!
※“アノマリー”とは、過去の出来事から生まれる「経験則」のことです。
巳年の相場格言は、「ほどなく辰(たつ)年が暮れ、巳(み)年が始まる」です。これは、辰年と巳年に相場が上がって天井(高値)をつける傾向があるとされ、「辰巳天井」と言われています。
巳年は十二支のなかで、平均13.4%上昇しており、上から6番目の上昇率となっています。
ただ年ごとに観ると、かなりボラティリティ(価格変動)が高いことが観えてきます。
1977年 | -2.5% |
1989年 | 29.0% |
2001年 | -23.5% |
2013年 | 50.7% |
平均値は13.4%ですが、その中身は、かなり大きく変動しています。
直近の2013年は、5割以上の上昇となりました。
果たして、2025年は、どうなるのでしょうか。
では次に、「経済成長予測」についても、観ておきましょう。
昨年10月時点におけるIMF(国際通貨基金)の2025年の経済見通しを、前回7月時点の見通しとの比較で観てみましょう。
2025年の経済予測
2025年 | 前回7月予測との差 | |
世界経済 | 3.2% | -0.1% |
先進国 | 1.8% | - |
米国 | 2.2% | 0.3% |
ユーロ圏 | 1.2% | -0.3% |
日本 | 1.1% | 0.1% |
新興国 | 4.2% | -0.1% |
中国 | 4.5% | - |
インド | 6.5% | - |
IMFは今回世界経済の見通しを、0.1%下方修正し、3.2%としました。
理由として、「世界の成長率は引き続き安定的だが、力強さに欠ける」とし、中長期的な低成長時代に突入しているとしています。
今回の経済予測を、国・地域別に観ると、
1. 米国は、実質賃金の大幅な上昇が個人消費を加速させ、上方修正となった |
2. ユーロ圏は、ドイツやイタリアでの製造業の不振が下押し要因となっている |
3. 日本は金融緩和の出口の扉を開けたものの、不透明さから低成長が続く |
4. 中国、インドといった新興国のリーダーも、国内問題により伸びきれない |
といったことが伺えます。
そして今年は、何といっても、米国大統領にトランプ氏が返り咲くため、その政策が世界経済に大きく影響を及ぼすとみられています。
また、先進各国の政権基盤が弱まっており、「自国第一主義」の拡大も気になるところです。
今年も引き続き、しっかりマーケットを、ウォッチしていきたいと思います。
一方、「資産形成」の分野においては、日本でも昨年、「NISA制度」がかなり浸透すると共に、「イデコ」の掛金の見直しなど、国を挙げて、個人の「資産形成」を後押しする動きとなってきました。
とはいえ、国が用意してくれるのは、「仕組み」だけです。
どのように運用していくかは、国民一人ひとりが考えなければなりません。
同じように「資産形成」に取り組んだとしても、しっかりとした「プラン」に基づいて行ったかどうかで、5年後、10年後、そして老後に、かなり大きな“差”となって表れるのが運用の世界です。
毎年述べていますが、年初にしっかり「プランニング(見直し)」することが、“成功への近道”なのは間違いありません。
私自身も、20年以上、毎年見直しを続けています。
是非、初回無料の「個別相談」もご活用ください。