こんにちは!
さて今回は、今後の経済成長が期待されているASEAN(東南アジア諸国連合)に投資を行う株式ファンドを取り上げてみたいと思います。
まずは、東南アジア10か国から成るASEAN(東南アジア諸国連合)の概況を観ておきましょう。
ASEANは、1967年の「バンコク宣言」によって設立されました。原加盟国はタイ、インドネシア、シンガポール、フィリピン、マレーシアの5か国で、1984年にブルネイが加盟後、加盟国が順次増加し、現在はカンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムを加えた10か国で構成されています。
ASEANN全体の人口は、約6億5千万人で、日本の約5倍となっています。また、GDPは、約3兆米ドル(2018年)で、日本の約60%の規模です。
現在、ASEAN加盟各国は、安定した成長を遂げており、2018年の実質GDP成長率は5.2%と、2015年以降、約5%の成長を維持しています。
このように、日本の経済及び外交戦略上、重要なASEAN地域ですが、今回は、このASEANに投資する「株式ファンド」をご紹介します。
運用を行っているのは、香港の会社で、投資対象としているのは、ASEAN諸国の時価総額15億米ドル以下の中堅企業です。
2012年1月から運用を開始しましたが、主要インデックスであるMSCI ASEANと比較しても、大きく上回る成績を残しています。
まずは、具体的な運用実績は、観てみましょう。
2012年 | 24.3% |
2013年 | 18.5% |
2014年 | 10.4% |
2015年 | -20.2% |
2016年 | 11.1% |
2017年 | 31.2% |
2018年 | -18.2% |
2019年 | 5.4% |
2020年 | 101.1% |
2021年 | 33.4% |
2022年5月末現在 | -12.8% |
いかがでしょうか!?
特に、2020年には、“3桁”という驚きの運用実績を残しています。
ASEAN諸国への投資の魅力としては、経済成長率、都市化の進行、人口の年齢構成など、ファンダメンタルズの諸要因が挙げられます。
次に、投資を行っている国別のアロケーション(配分)を観てみると、現在以下のようになっています。
ベトナム | 53.4% |
インドネシア | 28.0% |
シンガポール | 4.2% |
マレーシア | 4.0% |
フィリピン | 3.8% |
タイ | 2.5% |
その他/キャッシュ | 4.1% |
特筆すべきは、アジアへの投資とはいっても、「中国」が含まれていない点が挙げられます。また、1年半前に比べ、ベトナムとインドネシアへの投資比率を大きく上げていることも、特徴と言えるでしょう。
さて、魅力的な運用実績を残している当ファンドですが、今回、新たに「円建てクラス」を立ち上げることが発表されました。
現在、為替は円安水準にありますが、一時的に外貨から円転されている方や手持ちの資金が円のみの方でも、当ファンドへの投資がしやすくなりました。
その他、ファンド概要については、以下をご覧ください。
投資対象 | ASEAN株式ファンド |
ファンド形態 | UCITS |
設立地域 | アイルランド |
投資通貨 | 米ドル、円、英ポンド、ユーロ、シンガポールドル |
購入手数料 | 無 |
解約手数料 | 無 |
マネジメントフィー | 1.0% |
パフォーマンスフィー | 無 |
取引頻度 | 月次 |
なお、当ファンドに関するご質問や個別相談については、「ASEAN株式ファンド」のファンド名で、以下のフォームより、お問合せください。
当ファンドは、株式ファンドですので、ハイリスクハイリターン型のファンドではありますが、新興国への投資に興味のある方、中国以外のアジアの成長ポジションに期待されたい方には、検討に値するファンドではないかと思います。
ご参考としてください。