GPIF Performance In 2023 IFA Japan

GPIFの2023年の運用実績

こんにちは!

さて今回は、私たちにとって大切な公的年金を運用している「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」の2023年の運用実績を確認したいと思います。

昨年の運用実績は、通年で34兆3077億円のプラスとなり、年間ベースで過去最高の記録を更新しました。
2022年末が189兆円の運用資産額だった為、年間収益率は18.2%と、2桁の成長を遂げ、23年末の残高は約224兆円となっています。

ご存知のように、以前、GPIFは国内債券中心の運用を行っていましたが、年金財政上必要な運用利回りを確保できないことから、2014年に、株式の比率を24%から50%に引き上げました。
さらに2020年には、外貨建て株式・債券の比率を4割から5割に拡大し、「株高」や「円安」による恩恵を受けやすい「資産構成」に変更し、「分散投資」を実践しています。

今後、検討している点としては、投資先企業の選別で高い収益を狙う「アクティブ運用」の強化と言われています。
現在、GPIFが保有する国内株式は、23年末で55兆円に上りますが、その9割以上がTOPIXなど、指数に連動する「インデックス運用」です。

インデックス運用は、運用コストを抑える利点がある一方、日本の上場株式の大株主が、GPIFとETFを保有する日銀となっていることから、「市場において、企業に対する選別機能が損なわれている」という指摘がなされています。

従って、競争力が高い優良企業を発掘するファンドに資金を供給することで、市場を活性化させ、企業の成長を促す役割も、これからは期待されているのです。

この点は、政府の「資産運用立国」に向けて、アセットオーナー(GPIF)の機能強化と共に、アクティブ運用を得意とする運用会社を、日本国内にも育成し、市場を活性化させたいという狙いもあるようです。

個人の「資産運用」においても、是非、参考としたいところです。

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