さて、今回は、少し前に、設定の続いた「SDGsをテーマとした投信」についてです。
ご存じの方も多いとは思いますが「SDGs」とは、2015年9月の「国連持続可能な開発サミット」で採択された、持続可能な世界を実現するための、2016年から2030年までの国際目標です。
S=Sustainable | :持続可能な |
D=Development | :開発 |
G=Goals | :目標 |
というところまでは、ご存じの方が多いと思いますが、そのほかにも、「実現するための17の目標」「169のターゲット」が定められています。
なんとなく想像はつきますが、改めて確認してみると、
1. 貧困をなくそう |
2. 飢餓をゼロに |
3. すべての人に健康と福祉を |
4. 質の高い教育をみんなに |
5. ジェンダー平等を実現しよう |
6. 安全な水とトイレを世界中に |
7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに |
といった17の目標が設定されています。
(出所:国際連合広報センターHPより)
リスクとリターンの2次元だった投信の尺度に、このSDGsが加わることによって、3次元での評価となります。
現在はまだ、SDGsと銘打っている投信の内容を確認しても、運用対象としている銘柄はバラバラです。
上記17の項目のうち一つか、あるいは複数に取り組んでいる企業に、投資を行っています。
現在は、上記のような理由で、採用銘柄も、リターンも、各投信間でバラバラですが、この2、3年で始まったばかりですので、仕方がないことかもしれません。
将来的には、「SDGs」が目標というよりは、むしろ最低条件となり、投信の名前から、「SDGsが消えてしまうという」そんな社会が望まれます。
リスクとリターン以外に、「SDGs」という尺度で運用を考えてみたい方も、ご相談お待ちしています。