こんにちは。
さて今回は、よく“恐怖指数”と呼ばれることのある「VIX指数」について観てみたいと思います。
先週4月19日、俗に“恐怖指数”と呼ばれる「VIX指数」が、16.46と年初来の安値を付けました。
ご存知の方も多いと思いますが、このVIX指数とは、米国のシカゴ・オプション取引所で取引されているS&P500種のオプション取引の“予想変動率”です。
オプションという言葉になじみがない方は、自動車保険をイメージしていただくとよいかもしれません。ある程度の保険料を払って、もし事故があれば、損害額をカバーしてくれるのが自動車保険ですが、オプション取引もそれにやや似ています。
大きな違いは、その保険料が、日々刻々変化するという点です。
今後市場が変動する可能性が高いと思う投資家が増えると、オプション(保険)を買う人が増えるため、オプション料(保険料)は高くなるのです。
最近ホテルなどでも、繁忙期には高くなり、閑散期には安くなるという料金体系が導入されているようですが、ある意味そういった仕組みに似ているかもしれません。
ただ、今回特徴的なこととしては、最近この指数があまり上がらなくなってきたという現象です。
例えば、3月は欧米金融機関の経営不安などで、株価は相当下落しましたが、それでもVIX指数の最高値は3月13日の26.52でした。通常は10~20の間で推移していると安定的と考えられ、30を超えると警戒が必要と言われています。 それを考えれば、もっと指数が上昇するのではと観られていました。
因みに、コロナの不安が広がった2020年3月には、この指数は、なんと60を超えていました。
「恐怖指数があまり上がらないのなら、この先は安心できる」と考えたいところですが、そう簡単にはいきそうにもありません。
今後も、市場のある程度の乱高下は続きそうです。
ただ、個人の「資産形成」においては、相場に振り回される必要はありません。市場の乱高下をうまく活かしながら、積立投資などを併用しながら、中長期的視点で臨んでいただきたいと思います。
将来のための「資産形成」に、積立投資をどう活用すればよいか、よくお分かりにならない方は、ご遠慮なくご相談ください。