こんにちは。
前回は、株式市場が7月の米雇用統計を乗り切ったことをご報告致しましたが、その後、10日に発表された消費者物価指数(CPI)も、市場の事前予想よりは、大きな伸びはありませんでした。
7月の米CPIは、前年同月比8.5%上昇ではありましたが、市場予想の8.7%を下回りました。その為、極端に神経質になっていた株式市場には安堵感が流れ、日米ともに8月8日の週は、ほとんどの指数が上昇して終わっています。
また、ここにきて、俗に「恐怖指数」と呼ばれる“VIX指数”も下がってきました。“VIX指数”とは、S&P500指数の先物オプション取引の価格から算出されるもので、投資家の先行きに対する不安感が大きくなればなるほど数値は高くなり、不安心理の境目は“20”と言われています。
数値が高くなれば、市場は先行きに不安を感じ、逆に低くなれば、市場の先行きに対しての不安感が減少しつつあるということになります。
例えば、何かの理由で、今後1ヵ月間の交通事故は増えると予想されれば、自動車保険の保険料が上がるといったイメージです。
この“VIX指数”が、8月12日のシカゴ・オプション取引所では、“19.53”で引けました。因みに同指数の6月末は“28.71”、7月末は“21.33”でした。6月中旬にNYダウ平均が30,000ドルを割り込んだ局面では、この数字が“35”近くまで上昇していました。
今年は、株式市場にとっては、つらい上半期となりましたが、久々に市場が少し“落ち着いた雰囲気”になっているようです。
とはいえ、この指数は、3月末から4月上旬にかけて株価が回復した時には、一時“18台”まで下落していますので、これで「安心」という訳ではありません。引き続き、市場の一喜一憂、それによる急騰、急落の展開は続くものと思われます。
そして、このような相場は、「資産形成」の観点からすれば、“絶好の仕込みの時期”と言えます。
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