こんにちは!
さて、今日の数字は、「世界の民主主義指数」です。イギリスのエコノミスト誌の調査部門が、毎年1回分析を行っており、この度、2019年の指数が発表されました。
それによれば、2006年の調査開始以来、2019年は、最低の指数となりました。
「選挙運営」や「政治文化」などの分類で、合計10点満点で評価をしていますが、昨年は、前年比0.04ポイント低下し、“5.44”と過去最低となりました。
特に評価を下げた地域が南米で、ボリビアの大統領の不正やベネズエラの経済破綻などが、大きく影を落としました。
また、アジアでは、香港の大規模デモに対する中国の鎮圧なども影響したようです。
米国をはじめ、欧州の一部でも台頭している「自国第一主義」ですが、民主主義を前提に、多数決で“もの”を決めてはいるものの、“勝ち組”による極端な政策がとられているような気がします。
私たちが、慣れ親しんできた資本主義により「格差」が拡大し、民主主義により「敗者」が生まれることも、改めてしっかりと認識しておく必要があると思います。
その意味では、日本人が古くから大切にしてきた“中庸の精神”が、今まさに必要な時代ではないかと、個人的には感じています。
ちなみに、goo辞書で「中庸」という言葉を調べると、以下のような解説がなされています。
「かたよることなく、常に変わらないこと。
過不足がなく調和がとれていること。
アリストテレスの倫理学で、徳の中心になる概念。
過大と過小の両極端を悪徳とし、徳は正しい中間(中庸)を発見して、
これを選ぶことにあるとした」