コロナ後の実体経済と金融リスク ~広がりを見せる金融リスク~

こんにちは!

さて、前回は、「海外直接投資」の現状を取り上げましたが、今回は、「金融リスク」について、考えてみましょう。

金融面において、個人的に気になっている事の一つは、ここにきて、“高リスク資産”が、急拡大していることです。

国際通貨基金(IMF)の国際金融安定性報告書(GFSR)によれば、低格付け債などの高リスク資産の残高が、9兆ドル(約970兆円)にまで達しました。

これは金融危機後の10年間で、倍増した計算です。

内訳をみると、レバレッジド・ローンという信用力の低い企業への融資残高が約5兆ドル、低格付け債が2.5兆ドル、私募債が1兆ドルなどとなっています。

また、金融危機の時に問題となったサブプライム・ローン(低所得者向け住宅ローン債権)同様、高リスク債権をまとめたローン担保証券も、8000億ドルとなっています。

そして、さらに、今回、FRBでは、社債を買い入れる緊急措置を発動しましたが、その中には、投資不適格の債権(堕天使債)も、購入対象に加えられました。

市場に溢れ出た大量のマネーが、“高リスク資産”に向かっています。

このような状況の中、世界の主要銀行の約50%は、自己資本比率が4%を切ると見られています。

各国政府、中央銀行、主要銀行が一丸となって、“高リスク資産”の受け皿となっているのが実情なのです。

今はまだ顕在化していませんが、今年の後半以降、これら企業の業績低迷により、“債務不履行”が増加してきた時が、一つの「ターニングポイント」になる可能性があります。

“金融リスク”が、顕在化するからです。

「with コロナ」、「アフターコロナ」の本当の正念場は、実体経済への影響が顕在化してからと言えます。

ウイルス感染の第2波と共に、現在の“金融システム”への第2波にも、十分留意して臨む必要があるといえるでしょう。

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