さて、今日の数字は、世界における日本の順位です。この度、世界経済フォーラムが、2018年の「世界競争力報告」を発表しました。“評価方法”が大きく変わったことにより、日本は上位にランクインしました。
調査対象は、世界の140カ国・地域です。日本は、前年は9位でしたが、今年は4位順位を上げました。
ベスト5の国・地域と前年順位は、以下の通りです。
1位(前年2位) 米国
2位(前年3位) シンガポール
3位(前年5位) ドイツ
4位(前年1位) スイス
5位(前年9位) 日本
ご覧頂いてわかるように、スイスが4位と順位を下げましたが、ベスト5に割り込んできたのは、日本だけです。
※ちなみに、前年4位はオランダで、今年は6位となっています。
米国が1位となった最大の要因は、IOT技術をはじめとする「第4次産業革命」が、重要な競争力の要素になったことです。
日本においても、インターネットや携帯電話の普及率が高く、「情報技術の採用」の項目では、3位となっています。
また、日本が最高の評価を得たのは、寿命の伸びを背景とした「健康面」での評価でした。
時代の流れとともに、競争力の評価項目も変化していきます。
近年、様々な競争力評価において、低迷気味だった日本ですが、久々に高順位となりました。
とはいえ、世界で最も「少子高齢成熟社会」が進む日本、今後、世界の中で競争力を高めていくためには、人材の質的向上(スキルアップ)や高付加価値化に取り組むなど、“一人当たりの生産性”を高めていくことが、最重要課題と言えるでしょう。