こんにちは!
さて、今日の数字は、日本円にして約127兆円という大きな数字です。
新型コロナウイルスの影響は、世界規模で観光産業にも、大打撃を与えています。
国連貿易開発会議(UNCTAD)の発表によれば、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、世界の観光産業は、少なくとも、“1兆2000億ドル”の収入が失われるとしています。
これは、世界のGDPの1.5%に相当する金額です。
現在、世界の多くの国では、外出規制や入国制限などによって、国外への観光は、ほぼ停止状態となっています。
特に影響が大きいのが米国で、次いで中国、タイ、フランスと続いています。
観光産業の低迷は、特に宿泊や飲食業への影響が大きく、雇用への打撃は深刻な状況と言えます。
報告書によれば、今の状況が今後8カ月続けば、損失は2兆2000億ドル(約231兆円)となり、12か月続けば、3兆3000億ドル(約350兆円)にまで、拡大するとしています。
また、国連の世界観光機関(UNWTO)は、12月まで渡航禁止措置が続いた場合、2020年の世界の観光客は、前年比8割減少するとしており、これによって、日本の人口に匹敵する1億2000万人の雇用が、奪われる可能性を示唆しています。
これは、日本も例外ではありません。昨年までは、外国人観光客のインバウンドで、好調だった観光業ですが、いまや経営の危機に直面している企業やお店が、多々見受けられます。
そんな状況下、日本では、賛否が交錯する中、「Go to キャンペーン」が行われていますが、根本的な解決策には程遠い状況です。
オフィスでの業務は、「テレワーク」もだいぶ浸透してきましたが、人の移動が伴う“観光産業”はそう簡単ではありません。
感染症自体、「人が動けば動くほど拡大する」可能性が高まるからです。
新たな“解”を見出すには、まだまだ知恵と時間がかかりそうです。