さて、今回のテーマは、利用される方が増えてきたとはいえ、まだまだもったいないことばかりの「iDeCo」についてです。
国民年金基金連合会の資料によると、iDeCo(個人型確定拠出年金)の加入者は、2019年11月時点で、既に140万人を超えています。
せっかくこれだけ多くの方が、様々な特典満載のiDeCoに加入されているのに、その中身を見ると、実はもったいないことばかりです。
(もったいないこと その1)
せっかく加入されているのに、単に「所得税や住民税が非課税になる」という点だけに、焦点を当てている方が多いようです。iDeCoの運用商品の選択状況を観ると、預貯金が36.0%、保険が19.9%となっています。合計55.9%、つまり掛金の半分以上は、元本確保型の商品に預けられています。
※出所:国民年金基金連合会、2019年3月末現在
60歳での満期が近くなってきた方が、元本確保型にされているのは、ある意味、理解できるところです。
しかし、受け取りがまだまだ先の若い人の場合は、この“長い時間”を有効に使えていないことが、あまりにもったいない気がします。
(もったいない その2)
では、運用状況を年代別に観てみましょう。
先ほどの元本確保型、つまり預貯金と保険で運用されている方は、以下のようになっています。
20~29歳 43.4%
30~39歳 44.9%
40~49歳 50.5%
ちなみに
50~59歳 58.0%
満期まで20年以上もある方の半数近くが、金利がほとんどつかない「元本確保型商品」を、選んでいるのです。
たぶん、
「将来の年金なので、元本を減らしたくない」
「何にどう預ければよいのか、よくわからない」
といった方が大半なのでしょう。
ただ、これからは、
「自分で老後資金を作らなければならない時代」
です。
この「なんとなく」とっている行動が、実は、20年後、30年後に、“かなり大きな差”となって現れてきます。
では、具体的に、どのように取り組めばよいのでしょうか、次回詳しく解説したいと思います。
いち早く、「iDeCoへの取り組み方」を見直したい方は、こちらからご相談を受け付けています↓