こんにちは!
さて今回は、前回に引き続き、“投資詐欺の特徴”から、自分の身を守る“ポイント”について考えてみたいと思います。
まず、最初に考えていただきたいのは、「なぜ、人は騙されるのか!?」です。
投資詐欺事件の特徴をまとめてみると、その“共通点”が観えてきます。
特徴1 カリスマ的な代表者
まずは、その首謀者は、他の意見を圧倒する説得力を持っているケースが大半です。
特徴2 元本保証商品
詐欺事件のほぼすべてが、何らかの形で、「元本保証」を謳っています。
特徴3 高配当
今の金利情勢では考えられない“魅力的な金利(配当)”を提示します。
特徴4 仕組みが良く分からない
説明を聞いても良く分からない複雑な仕組みとなっています。「だから、今までの商品にはない高配当が生み出せる」が謳い文句です。
特徴5 大きな会場
多くの投資詐欺は、大会場に人を詰め込んで、思考停止状態に追い込みます。「みんなで渡れば怖くない」といったところでしょうか。
特徴6 豪華な会場や有名人
高額な出資金の場合、結構多いのが、一流ホテルを借りての会合です。有名人なども呼んで、「自分もお金持ちになれる」といった心理的効果を狙っています。
このように、一口に投資詐欺と言っても、様々な「人を巧みにだます方法」を、組み合わせながら行っています。
その意味では、彼らのマーケティングは、非常によく“大衆心理”や、人の“射幸心”をくすぐる内容となっているのです。
では、このような詐欺事件に引っかからないためには、どのようにしたらよいのでしょうか!?
ポイント1 仕組みの分からないものには投資しない
「話を聞いて、理解できないものには、絶対投資しない」まずは、これを徹底するだけでも、詐欺事件から身を守ることができます。
ポイント2 元本保証に惑わされない
上述した通り、投資詐欺の大半が、「元本保証」を謳っています。投資とは、元来、「元本保証」できない取引です。それを、「金銭貸借契約」などで保証するなど、ありえません。
“投資=元本保証=詐欺”
といった方程式を覚えておかれるとよいでしょう。
ポイント3 高配当、豪華な接待は要注意
世界中の優秀な運用者がしのぎを削っても、年間の収益として、数%を確保するのが難しいのが、今の時代です。そのような中、年間10%を安定して配当する商品などあり得ません。もしそのような商品があったとしても、それは一部の超富裕層に密かに紹介されるだけで、我々の目に触れることなど絶対にありません。
また、豪華な食事や会場の経費は、すべて投資家から集めたお金で支払われています。
あくまで投資の世界は、
「運用収益 ― 経費= 投資家利益」
でしか考えられません。
その業者があなたを手厚く接待する食事や旅行、景品などの元手は、すべて上記の“経費”であることを、理解しておく必要があります。
最近は、少なくはなりましたが、私たちがアドバイスを行っている「外国籍ファンド」においても、過去には、多くの詐欺事件がありました。
立派なパンフレットやHPはあっても、表記されている住所には、まったく実体がないといったものも、山ほどありました。
皆さんは、もちろん大丈夫だとは思いますが、実際に詐欺にあっている方の多くは、「自分だけは大丈夫」と思っている方が大半です。
上記の詐欺にあわないための“3つのポイント”をよく理解いただき、それでも、迷うような投資ファンドや金融商品があった時は、自分で判断せずに、「セカンド・オピニオン」を活用しましょう。
当社においても、できる範囲で、お調べします。
最近は、この手の詐欺事件は、以前よりは見かけることが減ってきましたが、過去の歴史を振り返ると、周期的に、「大型投資詐欺」が発生しています。
是非、お気を付けください!