こんにちは!
さて今回は、当社の「海外PMSモデル・ポートフォリオ」でも採用している「グローバル国債ファンド」をご紹介したいと思います。
運用しているのは、世界最大級の大手資産運用会社です。
当ファンドは、国内外の格付けの高い(リスクの低い)国債と政府機関債に分散投資を行っています。
特に先進国が発行する様々な“デュレーション”の債券に、「分散投資」をしています。
※デュレーションとは、債券投資における元本の平均回収期間のことです。
ファンドの値動きについては、株式同様、債券価格も変動はしますが、その変動幅が株式より低いのが、債券ファンドの特徴と言えます。
しかしながら、2021~2023年半ばまで、債券ファンドの多くはマイナス運用が続いていました。
その最大の理由は、米国を筆頭に、急激な“市場金利の上昇”が続いたためです。
債券の値動きは市場金利の影響を受けるため、基本、「金利が上がれば債券価格は下がり、金利が下がれば債券価格は上がる」といった値動きとなります。
従って、景気が良いときは、金利が上昇しやすくなるため、債券価格は下がる一方、株式は景気拡大局面で上昇する傾向があります。
そのため、株式と債券は「逆の値動きをすること(逆相関)」が多いと言われているのです。
では、まずは、ファンドの実績を見てみましょう。
2019年 | 7.45% |
2020年 | 7.10% |
2021年 | -2.97% |
2022年 | -14.06% |
2023年 | 5.84% |
当ファンドは、設立来、“低リスクのファンド”と評価されていましたが、金利が急上昇した2022年は、さすがに二桁台のマイナスとなりました。
ただ、昨年後半からは、ようやく市場金利の上昇が落ち着いたこともあり、2023年は、プラスでの運用実績となっています。
一般論として、「ポートフォリオ」を構築する上で、株式と債券の両方を組み入れることで、“リスク分散効果”を見込むことができます。
とはいえ、近年は債券の下落が鮮明に表れていたため、当社では、債券投資の割合を低く抑えた投資助言を行ってきました。
ただ、ここにきて、金利上昇圧力も弱まってきたことから、12月に入り「買い」の投資助言に変更しています。
次にファンドが投資する国別のアロケーションを観てみましょう。
米国 | 25.35% |
ドイツ | 16.39% |
日本 | 12.62% |
英国 | 6.85% |
中国 | 6.79% |
フランス | 6.79% |
スペイン | 5.14% |
イタリア | 4.70% |
メキシコ | 1.92% |
ベルギー | 1.84% |
その他 | 11.60% |
米国を中心に日本、中国、欧州に幅広く「分散投資」を行っています。
また、クレジットレーティング(債券の格付)では、
AAA | 26% |
AA | 28% |
A | 32% |
とA格付以上が、全体の86%を占め、保有債券の「デフォルトリスク」は非常に低いことが分かります。
その他、ファンド概要については、以下をご覧ください。
ファンド種類 | グローバル国債ファンド |
運用開始日 | 1987年5月 |
ファンド形態 | UCITS |
設立地域 | ルクセンブルグ |
投資通貨 | 米ドル |
購入手数料 | 無 |
解約手数料 | 無 |
マネジメントフィー | 0.75% |
パフォーマンスフィー | 無 |
取引頻度 | 毎日 |
なお、当ファンドに関するご質問や個別のご相談については、以下のフォームより、お問合せください。
ご参考としてください。