さて、今日の数字は、私たちの「貯蓄」に関したものです。「日本人は、貯蓄好き」とよく言われますが、実態は、本当にそうなのでしょうか!?
経済協力開発機構(OECD)によれば、2015年時点の日本の家計貯蓄率が、“0.72%”だったことがわかりました。OECD加盟国35カ国中、なんと28位です。
1位は中国で、37.1%と他国を圧倒しています。また、消費大国であるアメリカも、2016年には5.04%という貯蓄率でした。
日本は10年前には、3.45%でしたが、2014年には“-0.39%”にまで落ち込んでいました。
日本の個人の金融資産残高は、年々伸びていますが、日本人全体の貯蓄率は、伸び悩んでいるのが「実体」なのです。
所得の高い層は、預金や有価証券などで、資産残高を伸ばしてはいるものの低所得層は、貯蓄もままならない状況が垣間見えてきます。
「所得格差」が、更なる「資産格差」を生み、日本においても、“2極化”が進んでいるようです。
生産性の向上、働き方改革、非正規雇用問題など、国、企業、国民が一体となって、取り組むことにより、貯蓄率の向上だけではなく、物心両面で「豊かな国」で居続けたいものです。