投資マネー動向その2~投資判断が引き上げられた日本株式~ Ifa Japan

投資マネー動向その2 ~投資判断が引き上げられた日本株式~

こんにちは!

前回は、資金流出が続く欧州株式を取り上げましたが、今回は、大手運用会社が、投資判断を引き上げている日本の株式についてです。

世界最大の資産運用会社ブラックロックは、日本株を「アンダーウェート」から「ニュートラル(中立)」に引き上げました。また、英国の運用大手シュローダーも「弱気」から「中立」へ、フランスの運用大手アムンディも「やや弱気」から「中立」に引き上げています。

変更の理由を見ると、今後日本で、「物価高が定着するとともに、株主還元の姿勢や資本効率向上への期待」が根底にあるようです。

今まで、世界株指数に占める日本株の比率より、実際の持ち分比率を下げていた運用会社が多くありました。

アメリカのMSCIが算出する北米以外の先進国指数に比べ、実際のグローバル投資家の日本株保有比率は、5月末時点で7%以上アンダーウェートでした。

それが、今回の投資判断の引き上げで、日本株への資金流入が一気に加速したと見られています。

とはいえ、急ピッチな上昇で割安感は薄れてきているとともに、過度な通貨安が逆風となる可能性も指摘されています。

いずれにしても、目先の動向に一喜一憂するのではなく、現在の「中立」から、「強気(買い)」となるためには、日本企業の“変革への本気度”が必要不可欠と言えます。

今年の後半にかけて、33年ぶりに復活した日本の株式が、市場をけん引することができるのか、期待を込めて、注視していきたいと思います。

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