こんにちは!
さて今回は、先週発表された米国の「雇用統計」を、取り上げたいと思います。
先週、11月3日に、米国の10月の雇用統計が発表されました。
非農業部門雇用者数は、前月から15万人増え、17万人から18万人程度とされていた市場予想を下回りました。
それに加え、就業者数の伸びは、前月9月の数字は33万6千人から29万7千人へ、8月も22万 7千人から16万5千人と、それぞれ下方修正されました。
さらに、失業率そのものも3.9%と、市場予想の3.8%よりも良くない結果となりました。
それを裏付けるように、平均時給も前月比で0.2%上昇と、こちらも市場予想よりは弱めで、前年同月比では4.1%の上昇と9月を下回っています。
これらの発表された一連の数字に、市場は大きく反応しました。
11月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが無かったことは、市場の想定通りでしたが、それでもその週末に発表される雇用統計の数字を、市場は注視していました。
そこで市場予想よりも弱い数字がでたことで、市場の先行きへの楽観は一気に膨らみました。
単に株価が上昇しただけではありません。
俗に恐怖指数と呼ばれるシカゴオプション取引所で算出・公表される指数は、3日は14.91で引けました。
つい一週間前には、恐怖感が高まる境目と言われる20をはるかに超える21.27だったので、その安堵感が伝わってきます。
週明けの東京市場も、この流れに素直に反応し、日経平均は758円高、TOPIXも38上昇しました。
市場の見通しが上向くのは喜ばしい事ではありますが、とはいえ、個人の「資産形成」においては、このような市場動向に一喜一憂することなく、淡々と取り組んでいただきたいと思います。
来年からの「新NISA徹底活用セミナー(11月25日、横浜の青葉台で開催)」は、引き続き、こちらで受け付けています。