さて、今回は、先週に続いて、「2020年の振り返り」をしてみたいと思います。
この一年、日米の株価は、急落して、反騰を続けた後、また落ちて、盛り返すという1年でした。
昨年末と直近11月30日(月)の市場の終値を、比較すると以下の通りです。
日経平均 | NYダウ | ナスダック総合 | |
---|---|---|---|
2019年末終値 | 23,665.62 | 28,538.44 | 8,972.60 |
2020年11月30日終値 | 26,433.62 | 29,638.64 | 12,198.74 |
上昇率 | +11.74% | +4.67% | +35.96% |
GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)にけん引されるナスダック総合指数が、ダントツの成績ですが、どの指数も、そこそこの成績を残しています。
ただ、これはあくまでも、昨年末に持っていた“ポジション”を、11月まで、じっと持っていた場合の数字です。
仮に、2019年12月末から2020年11月末まで、毎月末の日経平均を買っていたら、どうなっていたのでしょうか?
各月末の日経平均株価の12か月の平均を出すと、22,393.93円となります。
これを11月末の終値と比較してみますと、18.04%ものリターンとなります。
もちろん、これは、「一度大きく沈んでから大反騰した」という結果がわかった上で計算した数字ですので、言ってみれば、“後出しじゃんけん”のようなものです。
ただ、ここで重要なポイントは、「積立という手法の威力」と、積立をしている時には、「相場が急落しても止めない」ということです。
急落している時こそ、安くたくさん“仕込める”からです。
そしてそれを続けるためには、「時間」と「資金」の余裕が必要です。
運用は、良い時ばかりではありません。
2020年のコロナショックによる株式相場急落は、結果的に年内に回復しましたが、これはあくまで結果論であり、もう半年かかったのかもしれませんし、それ以上かかったかもしれません。
相場の動きに一喜一憂することなく、淡々と続けることが、「積立」で勝つ重要要素なのです。
その点、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や、「401k (企業型確定拠出年金)」は、コツコツと積み立てを行う制度なので、「積立」との相性は抜群です。
節税効果もあり、「資産形成」の最大の武器と言えるでしょう。
まだ、始めていない方は、そして、貯蓄だけで運用に取り組んでいない方、すぐにでも、“第一歩”を踏み出しましょう。