8月の米消費者物価指数 Ifa Japan

8月の米消費者物価指数

こんにちは。

さて今回は、9月13日に発表された「8月の米消費者物価指数」について考えてみたいと思います。

8月の米消費者物価指数は、何とも言えない数字が発表されました。インフレが引き続き加速し続けているとも、明らかに減速しているとも判断しかねる内容だったためです。

消費者物価指数は、前年同月比は3.7%(7月は3.2%)の上昇と発表されました。市場予想の3.6%を上回り、前月より伸びが加速しています。

こちらは「総合指数」と呼ばれるもので、そこから短期的な価格変動が大きい「食料品」と「エネルギー」の2つを除いたものが「コア指数」と呼ばれています。エコノミストの中には、こちらの「コア指数」の方が、基調としてのインフレを観るために適しているとしている人が多くいます。

「コア指数」を観てみると、こちらは前年同月比4.3%(7月は4.7%)の上昇と発表され、市場予想通りでした。

総じて、予想よりは若干強い程度の印象ですが、米連邦準備制度理事会のターゲットである2%の上昇よりは依然としてはるかに高い水準です。

市場の解釈は、「9月の米政策金利引き上げは無いと思われるが、その次の会合の11月はまだわからない」というものです。

FRBを慌てさせるほどの数字ではなかったという事で、米株式市場でもNYダウ平均は、13日には70ドル安と若干下げましたが、14日は331ドルの大幅上げという落ち着いた反応をみせています。

ただ、相変わらず今後の予断を許しません。

市場が緊張感を保っているのは、欧州中央銀行(ECB)が14日に10会合連続の金利引き上げを決めたためです。欧州景気の後退懸念が強い中でも、ECBはインフレ鎮静化に重きを置きました。

一方、米国では、市場は今月の金利上げはないと勝手に決めつけていますが、政策当局がどう判断するかはわかりません。市場の思惑が外れれば、また相場は乱高下を繰り返すと思われます。

上記のように、先行き不透明な状況が続いていますが、「資産形成」の面から観ると、資産と時間の分散を上手く利用する「積立投資」には、適した環境と言えます。

来年から大きく変わるNISA制度も見据え、いまのうちにしっかりと準備をして頂きたいと思います。

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