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さて昨今、株式市場や債券市場が乱高下する中、ここにきて「マネージド・フューチャーズ」が、好調な成績を残しています。
「マネージド・フューチャーズ」手法のファンドの多くは、1990年代から運用が開始されました。
中でも、世界的に有名なヘッジファンドは、“トレンドフォロー型マネージド・フューチャーズ”という戦略に分類されています。
投資対象は、100種類以上の先物・先渡取引市場と、数千を超える株式・クレジットで、「買い(ロング)」と「売り(ショート)」の取引を、最新の研究開発と独自のデータを駆使し、システマティックに運用を行っています。
10年前までは、比較的コンスタントに、年間10%以上の利益を出し、特にリーマンショックの下落トレンド時には、大きく利益を出し、脚光を浴びました。
ただ、近年は、相場環境が大きく変化したことから、マイナスの年も珍しくなく、米国株価指数の成績を大きく下回る年もありました。
そんな歴史を持つ「マネージド・フューチャーズ」手法のファンドですが、今年に入り、特に原油を始めとする「コモディティの上昇」と「米国の利上げ」に明確なトレンドが見られるため、大きく利益を上げています。
では、世界的に有名な2つのファンドの実績を観てみましょう。
Aファンド
2017年 | 5.25% |
2018年 | -3.21% |
2019年 | 9.98% |
2020年 | 11.34% |
2021年 | 2.86% |
2022年4月現在 | 17.42% |
Bファンド
2017年 | 7.89% |
2018年 | -0.57% |
2019年 | 3.00% |
2020年 | -20.60% |
2021年 | 12.92% |
2022年4月現在 | 17.06% |
ご覧いただいてわかるように、今年は、両ファンドとも、株式相場との「相関性の低さ」が十分発揮され、大きく利益を上げています。
Aファンドは、「天然ガス」のロング、「債券」のショートなどが大きな収益源となりました。また、Bファンドは、「原油」と「米ドル」のロングポジションが上昇要因となっているようです。
2010年以降、低迷期が長く続きましたが、今のような相場環境においては、「ポートフォリオ」の一部に、マネージド・フューチャーズ手法のファンドを組み込むことで、全体の下落幅を抑えることも可能となります。
なお、「マネージド・フューチャーズ・ファンド」に関するご質問、ご相談などについては、以下のフォームより、お問合せください。