こんにちは。
さて今回は、先週、植田日銀総裁が就任後、初めて臨んだ日銀の“金融政策決定会合”について取り上げてみたいと思います。
先週4月28日の金融政策決定会合で、今の大規模金融緩和政策が維持されることが、全員一致で決まりました。
決定自体は、ほぼ市場の予想通りで、特にサプライズはありませんでしたが、市場は「ひとまず現状維持」という結論に安堵しました。
最も素早く反応したのは、いつも通り外国為替市場で、134円前後で推移していたドル円は、136円台にまでドルが買われました。
株式市場も、一安心という雰囲気で、28日は398円高と続伸し、夜になってNY市場でも堅調だったことを確認した週明けは、13時半現在、日経平均は29,100円台にのせています。
こういった状況だけ観ると、ひとまず、不安要素は見当たらないようにも思えますが、日本の連休中には、米国で連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。ここで政策金利が0.25%引き上げられるのは、織り込み済みですが、先行きに対してどんなコメントがされるかに注目は集まっています。
また、週後半の金曜日には、同じく米国の雇用統計も発表され、単に雇用者の数字の上下だけではなく、賃金の伸び率等の状況にも市場は敏感に反応するはずです。
ただ、このような目先の動きは、金融機関のディーラーやディトレーダーの方には、重要な指標ではありますが、一般投資家が同じような行動パターンをとっても、ほぼ勝ち目はありません。
中長期に「資産形成」を目指す方は、市場の一喜一憂に振り回されず、淡々と取り組んでいただきたいと思います。
来年からはNISA制度も新しくなります。来年から、良いスタートが切れるように、今からNISA口座の利用に慣れておかれるのも一案です。
将来のための「資産形成」、「積立投資」、「NISA口座」への取り組みなど、あまり馴染みが無くて不安な方は、ぜひお気軽にご相談ください。