欧米金融機関の問題 Ifa Japan

欧米金融機関の問題

こんにちは。
さて今回は、今月に入って、突然、金融市場を混乱に陥れた「欧米金融機関の問題」について考えてみたいと思います。

今月に入り、米国シリコンバレーの銀行が危機状態にあることに続いて、スイスの大手銀行が経営不安であることなどが次々と報道され、金融市場は“ミニ・パニック状態”となりました。

まず米国のケースですが、報道されている内容を観ると、預かった預金を債券で運用を行い、このところの金利の急上昇で含み損を抱えていたところに、取り付け騒ぎがあり、資金繰りに窮した模様です。

通常、銀行では、貸借対照表の資産側に記載される運用先、つまり貸し出しや債券等での運用と負債側に記載される預金や短期借り入れに関する様々な係数をきちんと管理しています。まさに、こういった状況に備えるためです。

また、金利の急騰や金融市場での大きな事件に備え、ストレステストも頻繁に行います。

従って、こういったストレステストを含む、日々の備えをあまりしていない金融機関の問題が、今回露呈したのではないかと考えられます。

スイスの銀行のケースは、以前から指摘されていたため、もう少し根の深い問題のようです。同行は、世界中で金融業務を行っているため、その影響はより大きいと言えます。

ただ、報道によれば、3月20日のアジア市場開始までに、他の大手行による買収が合意されたようですので、こちらも解決の目途はたってきました。

また、世界の主要中央銀行も、金融システムに対する「ドルの供給強化」で協調することも発表されています。

今回は、「リーマンショック」時のように、世界中のどの金融機関がどれだけ損失を抱えているか把握することができない状態とは違うため、徐々に市場は落ち着きを取り戻すのではないかと考えています。

ただ、こういった報道が流れる度に、一喜一憂するのが金融市場の“常”です。そして、市場がこのように一進一退を繰り返している低迷期こそ、ある意味、「仕込みの時期」となるわけです。

中長期に「資産形成」に取り組む個人投資家は、このような時も、淡々と「積立手法」などを用いて、継続して頂くことが大切です。

具体的な取り組み方がよくお分かりにならない方は、ご遠慮なくご相談ください

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